浄化槽

水質汚濁防止に大きく寄与する大切な設備です。

浄化槽は、し尿と併せて雑排水を処理し、
下水道以外に放流するための設備又は施設であり、
河川、湖沼、海域等の公共用水域の水質汚濁防止に
大きく寄与するものとされています。

かつては、公共下水道が導入されるまでの間、
便所を水洗化するための暫定施設と認識されがちでしたが、
近年では比較的安値で短い工期で設置でき
下水道と同等の放流水質まで浄化槽の処理機能が向上しており、
今後は下水道と並ぶ恒久施設として、
その役割は益々大きくなっております。

業務内容

  • 点検
  • 清掃
  • 法定関係

弊社取得許可一覧

  • 富山県浄化槽保守点検業 第52号
  • 富山県建築物飲料水貯水槽 清掃業 第431号
  • 滑川市浄化層清掃業許可
  • 滑川市一般廃棄物収集運搬許可(浄化槽汚泥)

浄化槽の種類

浄化槽には大きく分けて
[合併処理浄化槽]と[単独処理浄化槽]があります。
しかし、浄化槽法の改正により平成13年4月から原則として
[単独処理浄化槽]の新たな設置が禁止され、
[合併処理浄化槽]の設置が義務付けられ、
これからの水環境の保全に大きな役割を果たすと思われます。

浄化槽の正しい使用法

  1. 水に溶けないものは流さない。
  2. 廃食油はすてない。
  3. 浄化槽の上に重たいものはのせない。
  4. 消毒薬は切らさない。
  5. ブロワの電源は切らない。
  6. 通気口はふさがない。

上記のことに気を付けて使用しない場合、
浄化槽の性能を充分に生かせない場合や、故障の原因となります。

  • 合併処理浄化槽
    水洗トイレの排水と併せて、台所・浴室・洗濯などの 排水(生活廃水)を処理する浄化槽。
    • 嫌気ろ床接触ばっ気方式
    • 接触ばっ気方式
    • 長時間ばっ気方式
    • 回転板ばっ気方式 etc.
  • 単独処理浄化槽
    水洗トイレの排水だけを処理する浄化槽
    • 全ばっ気方式
    • 分離接触ばっ気方式
    • 分離ばっ気方式
    • 散水ろ過方式 etc.

    ※法改正により、現在は単独処理浄化槽の新規設置は出来ません。

浄化槽保守点検

浄化槽が正しく運転され、その機能を維持するため
点検・調整または修理をする作業の事をいいます。
この保守点検業務は、浄化槽管理士が行います。

保守点検の主な仕事

  • 機器の調整
  • 送風機やポンプの点検
  • スカム及び汚泥状況の点検
  • 保守点検記録表の発行及び浄化槽管理者への説明

浄化槽の清掃

浄化槽は使用することにより
槽内にスカムや汚泥などの汚れが溜まってきます。
あまり多く溜まると、放流水が汚れたり悪臭が発生したりします。
その原因除去の為、槽内の汚れをバキュームカーで
吸引作業等を行うことを浄化槽清掃といいます。

浄化槽清掃の頻度について

浄化槽法第10条により、浄化槽管理者は
毎年年1回の清掃をしなければならないことになっています。
但し、全ばっ気方式の浄化槽については
おおむね6ヶ月毎に1回以上清掃をしなければなりません。

清掃の主な仕事

  • スカム及び汚泥の引抜
  • 槽内の清掃
  • 汚泥の調整
  • 清掃記録表の発行

法定検査(11条検査)

浄化槽用語集

  • スカム
    槽の水面に浮上した汚泥や固形物のことです。槽底部に沈んだ汚泥が腐敗し、ガスと共に浮上します。沈殿分離槽や沈殿槽等に多くみられます。
  • 浄化槽管理者
    浄化槽の所有者、占有者その他その浄化槽の管理についての権限を有する方の事です。家庭では世帯主がこれにあたります。
  • BOD
    水の汚れの程度を表す有機汚泥の指標のひとつで、生物化学的酸素要求量のことです。この数値が高いほど水が汚れており、mg/Lで表します。
  • 接触材
    接触ばっ気槽内に充填し、その表面に生物膜を付着させる担体のことです。波板状、ネット状、ひも状、チューブ状、などがあり、プラスチック製のものが多く使われています。
  • 送風機(ブロワ)
    浄化槽内に空気を送るための機械のことです。ばっ気槽や接触ばっ気槽などに好気性の微生物を繁殖させるため、水中に酸素を供給します。
  • 処理対象人員
    浄化槽の大きさを表す指標のひとつで、建物の大きさ、用途などを基にJISで算出します。住宅では、130㎡以下が5人槽、130㎡を超えると7人槽、2世帯住宅では10人槽となります。
  • 逆洗
    接触ばっ気方式で接触材に過剰に付着した生物膜を剥離する操作のことです槽内のバルブの切り替え操作等で行います。
  • 三次処理槽
    浄化槽で処理した排水をきれいにするため、設ける装置のことです。一般に浄化槽では二次処理までしか行わないためにこのように呼ばれています。
  • pH
    水中の水素イオン濃度を表す指標です。中性の水ではpHは7となります。これよりpHが低い場合は酸性となり、逆に高い場合は、アルカリ性となります。浄化槽の処理水では、生物酸化が進みやすく、pHが低くなることがあります。